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Diary


6月14日(土)

 携帯のアラームで目が覚め、時刻は8時半。起きた時、凍死していなくてほっとした。というのは、ベッドにはシーツが一枚と毛布一枚だけしかなかったのだ。しかも部屋のヒーティングというのが、これまたうすいラジエーター板が窓際に設置されているだけだった。夜はぐっと冷えて、寝たという感覚もないまま起床。意識が朦朧とする中「布団を手に入れるぞ」ということだけは確実。ぼーっとし、洗顔し、湯沸かし器でお湯を沸きBRITAに付録されていたまずいブラックティーをちょびちょび飲み、食べるものもなく、保健食品のクロレラの粒があったのでそれを10粒も飲んだ。

 昨日の複雑な出費を計算し、うだうだしていると10時前になっていた。朝は苦手なもので。部屋を出る直前、大学の上級生メントールのミアンからマンションの1階に着いたという電話があった。ブーツを履き、コートを羽織り、ばたばたしながら部屋を出て、グラウンドフロアに下りた。ミアンはソファに腰をかけていた。アジア系の小柄な女の子で、めがねの裏には三日月目がにこにこしていた。とても笑顔のすてきな人だった。お互い朝ごはんがまだだったため、ブランチをしようという話になり、そんな調子で外に出た。

 フライトはどうだったか、問題はないか、銀行口座は開設したか、メルボルンの印象はどうかなどメントールらしい質問をしてくれ、旅路は長かったが熟睡できたことや、問題は特にないことや、メルボルンはまだほんの一部しか見ていないが、都市にしては緑々としていて、予想以上にこじんまりとしていることや、通りが碁盤の目状みたいなので方向音痴の私にとっても動きやすいところだと話した。

 そうしているうちにバーク・ストリートの中華街にたどり着いた。ビデオカメラを持ってきたので撮影を始めた。

 ミアンは、インドネシア人で、今年で5年生だとか。Combined Degreeをしている人は5年という期間は特に驚くべきものではないらしい。Combined Degreeとは自分の専攻を二つ持ち、二つの異なった分野の学士号取得できるものだ。勉強の量が半端でないらしい。歩き回ってもお店はどこも閉まっており、結局中華街を離れて、どこかの洗練されたカフェに入った。

メルボルンでは、(もしかしたらオーストラリア全体的)カフェ・オ・レのことをflat whiteといい、ブラックをlong blackというらしい。一つ発見だ。へへ。

彼女は、商学とエンジニアリングの専攻だった。去年は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に交換留学をしていたらしく、私も去年はそこで夏季講習で一つコースを取っていたので、そんな奇遇なところで妙に話が盛り上がった。後は、来月あるオリエンテーションのことや、そこで学生IDがもらえるなど詳細を聞いた。

午後から図書館でお勉強会があるらしくそこに行く予定だが、それまでは時間があるということだったので、それなら一緒に大学に連れていって案内をしてほしいと頼んだ。そのとき初めてトラム(市電)に乗った。公共交通機関は、他にもバスや電車もあるが、トラムがメイン。黄色と緑の車両が警笛を鳴らしながら走っている。トラムストップは、各交差点ごとにある。留学生は定期みたいなものが購入できないらしく、少し不便だが、よく乗るならばWEEKLY CARDやMONTHLY CARDを買うことによって少しは節約になる。

着いたら、ほとんどの学生は冬休み中というのと、土曜日で授業があまりないということでちょくちょく人は見かけたが全体的にがらんとしていた。オリエンテーションの時の集合場所をまず案内してくれた。キャンパスは広いので、とりあえず文学部の学部生が頻繁に通うだろう場所をガイドしてくれた。新しい建物と古い建物が建設されており、芝生や中庭もあり、ここは普段学生でにぎわっているんだろうな、と想像しながらビデオ撮影をしながら歩き回った。講義教室を一目見てみたいといったが、施錠されていたので入ることはできず見ることはできなかった。来月末からここで毎日勉強をするのだという感覚が徐々に楽しみに変わってきて、心が舞いはじめた。

大学からトラムでほんの数分北に行けば、とても安く日用品が手に入ると聞き、そこまでの行きかたを詳しく聞き、今朝はありがとうと彼女に感謝し、そこでミアンとは別れた。

図書館でホットメールをぱぱっとチェックし、K-MartとSafewayが入っているBarkly Centreへ向かった。確かに安かった。前日まわった場所の2〜3割は安かった。重くなりすぎてもいけないとは考えつつも、食器用洗剤や衣類用洗剤、お風呂用洗剤、スポンジなど日用品を購入し、スーパーでは基本的な食材を購入した。やはり買いすぎて帰りは手がちぎれそうだった。 

 家に戻ったらなんだか眠気に襲われ、午後寝をしようと思い、ベッドに横になった。起きたら外はすでに暗く、といってもまだ6時だった。昨日家に遊びに行った友達の子が今夜はすき焼きパーティーがあるから一緒にどう?と声をかけてくれたことを思い出し、電話をかけてみた。

 いろいろごちゃごちゃあり、結局すき焼きパーティーはおあずけになり、かわりにその子とその子のルームメートと彼氏さんと4人でヤラ川の南側にあるおしゃれでにぎやかなBLUE TRAINというダイニングバーに入り、おもしろい創作料理を味わった。その前に、CROWNSのカジノやショッピングセンターにも連れていってもらい、ヤラ川の南側を少し体験できた。なぜか花火が上がっていた。夜になるとライトアップされて、ヤラ川がそれを映し、とても美しい光景だった。ストリートミュージシャンが、自分の腕をみせるというよりかはどちらかというと趣味みたいな感覚で楽器を奏でていて、その音がとても心地よかった。

 友達の家に戻り、結局夜は遅くなったのでその日はその子のうちに泊まった。同じ大学の同じ専攻だったので、今までのアサインメントやエッセイを見せてもらい、どんなものを期待されているかなどいうアイディアをつかむためにもそれらを読ませてもらった。どのアサインメントも先生の細部にわたった添削や意見、コメントがびっしりとあって、学生一人一人に注意がそそがれているんだな、と思った。その子は学年トップだけにレベルが高いエッセイだらけで、思わず目を見開いてしまった。とても参考にあるのでありがたかった。今日もまた充実した一日だった。


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