6月19日(木)
今朝は、市場へでかけた
クイーンビクトリア・マーケットといって、エリザベス・ストリートとクイーンズ・ストリートの角にある。月・水以外は毎日開いていて、9時から開く日曜以外は、早朝6時から開いている。このマーケットは今年で開いて125年目。色とりどりの野菜、フルーツなどの生鮮食品、お肉、魚介類、お花、衣料、文具、雑貨などが並んでいる。人でにぎわっていて、活気に満ちた場所だ。
あまりにも広いのでどこから歩き始めようか一瞬戸惑ってしまう。気分は最高で、賑わった雰囲気に飛び込んだ。野菜やフルーツが並べてあると本当にカラフルで見ているだけでも楽しい。お客さんと世間話を交わす陽気なおじさん、お腹の底から「おっほっほっ」と気持ちよく笑うおばさん、「今日はオレンジがとても食べたい気分なのよ、たくさん入れてちょうだいね」とよろしく頼むお客さん、「早くおもちゃのセクションに行こうよ」とだだをこねる子ども、おこづかいを渡されてうれしそうに駆けていく兄弟たち。人々のテンポ良い足踏み、おばあちゃんの引くトローリーのさびた車輪の音、フルーツのダンボール箱をたたんでいる音、バックして入ってくるバンの音、人の手から手へと移り続けるコインのジャラジャラする音、この市場の賑わいを作っていく一つ一つがとても心地よい。
オーガニックのセクションでは、ありとあらゆる麦で焼かれたパン、様々な調味料(オーガニック醤油もあった!)、シリアル、ドライフルーツがあった。チーズのセクションではいろんな種類とサイズのチーズはもちろん、ヨーグルトらしきものやクラッカーやおもしろい乳製品が並べてあった。試食販売もある。ブリーが食べたくなったので、「マイルドで臭いがそこまできつくないブリーを探している」というと、「このタスマニア・ブリーはクリーミーでクセがあまりないから食べやすいと思うわ」と一切れ試しに切ってくれた。まろやかでおいしく、八分の一を買った。ドライフルーツのセクションでは、干しいちじくがあったので、試食してみたらめちゃくちゃ甘かった。でもとてもおいしかったので100gだけ買ってみた。空港で迎えてくれたおじさんの言っていたジャムドーナッツのバンを発見した。そこには数メートルの行列ができていた。おじいちゃんから子供まで人気なドーナッツ屋さんらしい。早速並んで、2個頼んだ。揚げたてのあつあつで、白い紙袋にぽんぽんと入ってきて、大量の白砂糖がまぶしてあり、中からは不健康な真っピンクないちごジャムがとろけでてきた。甘かった。おいしかった。空港送迎のおじさんがそれらをほおばっている姿を想像して愉快な気分になった。
そのまま野菜を買いに進んだ。なぜか日本の煮物が食べたくなったので、レンコンと大根、さやいんげんを買った。人参はもうあったな、そういえば。バナナも一房買った。そしてお肉セクションに入った。景色が緑から赤にがらっとかわり、不思議な気分になった。大胆に切断された豚足や、手作りソーセージなんかも壁から吊る下がっていて、ミンチ状になったお肉も並べてあった。鶏のモモ肉を250g買った。そして、たまごを半ダース買った。お花屋さんに通りかかったとき、ガーベラがとても鮮やかで目にとまり、比較的安かったので、ガーベラ6本を買った。1000円くらいで新鮮で上等なものが大量に手に入る。市場はとても楽しい。
いったん戻って、冷蔵庫に入れるものは入れ、再び街にでかけた。
今日は、まだ歩いていないストリートを歩こうと思い、都心部の南方の“パリス・エンド”と呼ばれるコリンズ・ストリートとの東部に足を運んだ。ブティックやホテル、カフェ、歩道沿いに並べてあるテーブル、イスなどの演出が西ヨーロッパの雰囲気を醸し出しているようだった。目に留まった服屋さんに入り、店員さんと話しながら、かわいいと思った服を何着か試着してみ、けっきょくあったかい毛糸の帽子を買った。防寒ばっちり?
靴屋さんにも入ってみた。セール時期だから人でにぎわっている。アパレル関係に携わっていそうな人たちや、おませな高校生らしき集団(笑)までみんな真剣だ。個人的に靴は大好きなので楽しめた。オールド・トレジャリー(旧大蔵省)、トレジャリー・ガーデン、ビクトリア州議事堂などが、ストリートの突き当たりまでいくとあったことを後々分かり、次回はそこまで足を延ばしてみようと思った。
明確な方向性もないまま気分に従ってうろうろしていたので、結果的にどのストリートをどう歩いたのかはっきりと覚えていない。けど、いくつかのアンティークショップや貴金属店ものぞいてみたのは覚えている。そしていたるところにカフェがあった。すばやくテキパキと動くウェイトレスのお姉さん、流れている音楽に合わせながらリズムを取るウェイターのお兄さん、新聞を読んでいるおじさん、分厚い本を興味津々に熟読している学生、眉間にしわを寄せながらなんだか複雑な話題を話し込んでいるカップル、ベビーバギーを揺らしながら子供と話し、合間にコーヒーをすするお母さん、近況報告かうれしいニュースを共有しているのかなんだかとても楽しそうな人たち、たくさんの笑顔、笑い声、驚きの表情、そしてその風景をさわやかに通り過ぎていく人たち。
小腹がすいてきたので、カフェの香りにつられるまま入ったのがLAURENTという白いカフェ。中にはらせん状の階段がくるくるとグラウンド・フロア(1F)と1階(2F)を繋ぐ。PATISSERIEというだけあって、ケーキ、ペーストリー、サンドイッチ、キッシュなど多種多様なおいしそうな菓子やセーヴォリーがずらりと並ぶ。ラテとTROUTのペーストリーとマッシュルーム・南京・サワークリームのタルトを頼んだ。
外に座ろうと思ったけれど、席が見当たらなく、中の席に腰掛けた。巨大なサンドイッチの隣にディスプレイされて小さく見えたペーストリーとタルト。実際に目の前にしたらとても大きい!いまさらいちいちサイズに驚いていられないけれど、ジャポネのPETITサイズに目が慣れている間はつい過敏に反応してしまうのだ。美味しくて満足して、気分が良くなった。ふと京都で家庭教師をしていた女の子は元気にしているだろうか、新しい高校生活を満喫しているだろうか、と思い、そこで彼女にエアログラムを書いた。カフェで手紙を書くと頭の回転が良くなり、言葉がすらすらと出てきた。
すでに夕方になり、おなかいっぱいだけれど市場で買ったものを煮に帰宅しようと寄り道をしながら戻った。雨が降ってきた。帰路の途中、だしと酒とみりんがないことに気がついた。あるのはオイスターソースと醤油らしくない醤油だけ。レナにどこで手に入るか場所を聞きだし、中華街にある中国、韓国や日本の食品が販売されているところを教えてもらった。そこでは、日本の冷凍食品やインスタント味噌汁とかおむすび山、永谷園のお茶漬けなどいろいろ置いてあった。調味料もそろっていた。もちろん輸入してきて価格は高かったけど、必要なもの3点だけを手に入れた。
煮物の作り方なんて覚えていないと思ったが、なんとかなるだろうと思ったら本当になんとかなるものだ。2年間の一人暮らしが役立っているのか、見事に体が覚えていて、無意識のうちに煮物が完成した。一週間ぶりの和の家庭料理の味はグー。ふふふ。
買い物と食と出費ばかりで非生産的な生活をしてきたけれど、今日で一週間目ということで、おそるべき今週の決算をした。とりあえず親に報告だけして、この一ヶ月が過ぎてから今後の予算をたてることにするか。
物価が安くて思わずうきうきしてしまうが、それも始めだけだろう。今後の出費を考えてみた。劇やダンスをたくさん見たい!大陸をまわりたい!夏にはダイビングライセンスを取りたい!タスマニアやニュージーランドに行きたい!ベトナムとカンボジアに行ってみたい!…夢は広がる。したいことでいっぱいだ。収入は、コースが開始したら週20時間以内だったら働いてもOKなWORK PERMITを取って、アルバイト開始。でもやっぱり日頃の節約からね。はふー。おやすみなさい。
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