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Diary


6月20日(金)

今朝は、キッチンを磨き、洗濯物をし、目玉焼きを食べ、部屋を掃除した。

思ったより早くインターンが終わったレナと11時半にHMV前で約束し、今日はSAHARAというサンドイッチがおいしい穴場のカフェに連れていってもらった。普通に歩いていたら必ず通りすぎてしまうような狭い階段を上っていく。こじんまりとしていて、暗めな部屋の大きな窓から日差しが差し込んでいた。窓の近いところに座った。今日はビデオカメラを持っていたので、カフェの雰囲気とお互いをちょっとだけ撮影してみた。もう日本の電化製品ショップには並べられていない古いビデオカメラだけど、それなりに使いやすい。

サンドイッチとスープを頼み半分こした。勧められたとおり、サンドイッチはとってもおいしかった。レナといると、ガイドブックには載ってないようなおもしろい場所を教えてくれるから楽しい。

そのあと、メルボルンの有力紙「THE AGE」を大学のSTUDENT UNION(生協みたいなところ?)に取りに行った。毎年か毎学期かは忘れてしまったが、20ドル前払いをすると緑のカードがもらえ、それを持つとその期間は新聞紙がただでもらうことができるらしい。学割がなくても一部1.20ドル(1ドル≒80円としても96円)だが。(広告がその分あるけれどネ)日本でも新聞に学割が利けばいいのにな。

そこからライゴン・ストリートへ歩きにいった。ここは“イタリアン街”として知られている。イタリアンレストランはもちろんのこと、カフェ、小物店、書店、などが並ぶ。そのほとんどが「いかにもイタリアン」と商業的かもしれないが、何軒か上等なおいしいところはあるということだった。ここの通り沿いにあるNOVAという映画館は比較的安く、毎週月曜日はさらに安くなると聞いた。上映されていた映画:Anthem, Travelling Birds, 25th Hour, Open Hearts, Igby Goes Down, Balzac and the Little Chinese Seamstress, The Crime of Padre Amaro, Whale Rider, Alexandra’s Project, Spider, Nowhere in Africa, The Magdalene Sisters, Punch-Drunk Love, The Pianist, Bowling for Columbine, Donnie Darko とThe Good Girlだ.

ちょうど『Igby Goes Down』がやっていたのでそれを見ようということになった。映画通のレナにはエンターテインメントとして、素人の私には話題を呼んでいる作品だし、分かりやすいということで、このコンビにはちょうど良いセレクションだった。

Kieran Culkin, Susan Sarandon, Jeff Goldblum, Bill Pullmanなどのカストで、監督はBurr Steers。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の親戚でもっと複雑なバージョン、やらサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を連想させるやらいろいろといわれているブラック・コメディー。名門校などを次々とドロップ・アウトしていく少年イグビーがニューヨークという大都市の中で、複雑な家族の中で、友達や知人との交流の中で人生への意味を探していく。どこかで一度見たことのあるようなないような感じがしたけど、鋭くて皮肉な台詞のやり取りや、少年のいろんな顔が楽しめたし、個人的には、おもしろかった。当たり前だが、日本語字幕はない。スクリーンがすっきりとして見えて、始めは違和感があったが、10分もたてば慣れた。

その後、本屋さんに入って、バースデーブックを探した。人柄を生まれた日によって占ったものらしく、よく当たるということで話題を呼んでいるらしい。レナは当たっているというので、私はどうかと読んでみることに。なになに。プロ意識があり、批判的で、キャリアには運が向く、が、無理しすぎで、焦る傾向があり、リラクゼーションを意識した方がよいとか。当たってるかも〜っ!レナは自由を愛し、自己を強く持っているが、強くありすぎるがゆえに自分の考えを曲げないことが負に出てしまう傾向があるとかそんな内容でこれもまた笑えた。文章がとても辛口でめちゃくちゃおもしろい。これはおもしろい。その本屋さんは、購入前にそれを座って読むことができるので、今度また一人でいって家族と友達のとか読んで当たっているか読んでみよう!

次に、CDを買う際にどんな曲が入っているか事前に聴いておきたいという消費者の願望に応えた、ほとんどのCDの各トラックを40秒ほど試聴できるお店を教えてもらった。CDのバーコードを設置してあるプレーヤーに通すだけで、そのCDの指定したトラックの始めの40秒試聴できる。これは非常にありがたいし便利なサービス。

次に、NOVAやその本屋さんの向かい側にある、アーティーな人に人気な書店に連れていってもらった。本のセレクションがおもしろく、レナが来てそうなお店だ。雑誌が充実していた。日本の雑誌ではKERAともう一つファッション誌が置いてあった。メインストリームではない。書きもの好きが作った雑誌や、25歳以下が主な著者の雑誌や、カルチャーマニアな人用の雑誌など、多種多様だ。BANされていた書物もあり、村上春樹の英語版も置いてあった。村上春樹は海外で人気だな、とつくづく思う。京都にいたころ話しかけた外国人留学生はたいてい村上春樹や吉本ばななは知っており、中には夏目漱石もおもしろいと言っていた子がいたな、そういえば。源氏物語とかも。これらの作品の何かが海外の人の感覚にアピールするものがあるとすればそれはなんだろう?優れた作品は他にもたくさんある中、なぜこれらが選ばれるんだろう?これらを読んだ後に少なくともちょっぴりは形作られる日本のイメージっていったいどんなものだろう?よく疑問に思う。こっちでは他には、芥川龍之介、谷崎じゅにちも、も英訳版を見かけたとレナに聞いた。

甘いものがほしくなり、隣のTIAMOというなんともすてきな響きのイタリアンカフェに入ってティラミスを頼んだ。マスカポーネチーズは使用していないけどおいしいよ、とウェイトレスに言われてオーダーしたら本当においしかった。レナはホットチョコレートの上の泡にコクがあることが気に入ったらしく上機嫌。本当にこだわりがあるというか、そんなささいなことで幸せになれるのはすばらしいことだ。

食べ飲み終えた頃、レナの携帯が鳴り、急用が入ったらしくそこでバイバイすることに。私は大学に寄ることにし、レナは南へそのまま下っていった。

方向音痴の苦は方向音痴の人にしか分からない。ひどいもので、図書館になかなかたどりつけない。やっと着いたらもうすぐ図書館は閉館になるとか。さっとメールを読んで、都心部まで歩いた。辺りは暗かったが、それは問題なかった。ここに来てよく歩く。いいことだ。

帰宅して新聞を読んだ。

何!

BANGARRA DANCE THEATREの『BUSH』公演が明日で最後!

これは見にいかねば。

飛行機にあった雑誌に、この作品がとりあげられていた。アボリジニの歴史や文化とコンテンポラリーダンスをもってオーストラリアらしさというものを探求していくとともにそれらの表現を試みるというBangarra Dance Theatre。オーストラリアのこともアボリジニのことも恥ずかしながら上辺でしか知らないが、とにかく興味があるし、ダンス鑑賞は大好きなので明日朝一チケットを予約しようと思った。

そしてベッドにダイブインした。

グッナイ。


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